荒川豊蔵から始まる現代の志野
本展覧会は、本年度に国際陶磁器フェスティバル美濃‘24の開催と岐阜県現代陶芸美術館で開催される生誕130年 荒川豊蔵展に関連して開催される展覧会です。
今年は荒川豊蔵生誕130周年の年にあたります。荒川豊蔵は「志野」に魅了され志野再現に取り組んだ事で、この美濃の地で志野をはじめとする桃山陶が焼かれたことを世に知らしめ、大きく光をあてることとなりました。そのことは美濃陶芸文化を現在に至るまで発展させ、新たな展開を促しました。そして周知のとおり国指定重要無形文化財保持者の鈴木藏氏や故加藤孝造氏をはじめ、多くの作家を輩出することとなりました。
本展は荒川豊蔵から始まり今もなお続く「志野」の造形について本館収蔵作品を中
心に俯瞰してみようとする展覧会です。美濃を代表する「志野」のこれまでとこれからを考える機会になれば幸いです。