企画展「現代根付の進化展」
企画展「現代根付の進化展」
2024年9月7日(土)~12月16日(月)
根付とは、江戸時代に煙草入れや印籠などの提げ物を帯に引っ掛けるために用いられた小さな彫刻物をさします。本来は留め具の役割を果たす一道具でしたが、江戸中期以降には機知に富んだデザインや超絶技巧が施された粋なお洒落アイテムとして人々の間で人気を博しました。明治時代、日本では洋装化にともない根付の需要は減るものの、海外では根付 (NETSUKE)=日本の伝統文化、極小の美術工芸品としてあらたな魅力が見出されます。この根付制作の彫技は時を経て現代の根付作家らに引き継がれ、江戸の技術や粋心を新しい素材と斬新なデザインで表現した独創性溢れる現代根付が制作されています。
本展では「京都 清宗根付館」所蔵の数ある作品の中から、テーマに沿った芸術性の高い現代根付を一堂に展示いたします。自由で思わず笑みがこぼれる陽気な作品の数々、現代根付ならではの魅力をご紹介いたします。