『源氏物語』は、平安時代中期に紫式部が執筆した54帖からなる長編小説で、恋愛、栄光と没落、政治的欲望と権力闘争など、平安時代の貴族社会が見事に書き上げられています。日本においてその物語は、いつの時代も古典的教養として必須で、著名な場面が様々な美術工芸に取り上げられてきました。また、現在では20ヶ国語を超える翻訳を通じ、世界各国で愛読されています。
本年はNHKの大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、当館のコレクション(浮世絵と日本画)を通して『源氏物語』をはじめとする平安時代の物語や伝説、王朝文化をご紹介致します。